知人から教えてもらったエリック・ドルフィーの最新盤、MUSICAL PROPHET(音楽の預言者)CD3枚組みの豪華版が、1月25日に発売され手元に届きました。日本では、2週間ほど前に既に先行発売だったようです。1963年にニューヨークのスタジオで録音された CONVERSATIONS と IRON MAN のアルバムのリ・イッシュー及びボーナス・トラックとその時の別テイクを集めた1枚、それとは別に1964年3月に録音された15分の現代音楽スタイルのものです。IRON MAN は、持っていましたが、CONVERSATIONS は、初めてでした。同じ時期、しかも円熟期ですからどのアルバムも共通の味わいです。僕の知っているドルフィーという印象です。2つのアルバムは、アラン・ダグラスが、プロデユースしたものでした。彼は、ジミ・ヘンのプロデューサーとしても有名です。別テイクは、ジャズのCD化でいろいろボーナスとしてありますが、オフィシャル・テイクと比べてビックリするような印象は、いつも感じないことが多いので今回もそこそこの印象です。聴き込んでいったらまた発見が多いのかもしれません。15分の現代音楽風のものは、和的な打楽器効果や現代音楽のヴォーカル、それに肉声のようなドルフィーのサウンドが続きかなりスリリングです。ザッパ先生が、聴いても楽しめたのではないかとの思いです。こういう方向が、更に広がったかもしれないと思うと早世を惜しんでしまいます。またドルフィーのベースのリチャード・ディヴィスの華麗なソロがたっぷり聴けて満足です。いい加減な記憶でその名前の響きを白人ベーシストと思って、映画、真夏の夜のジャズでバッハの無伴奏を個室でチェロで弾いていた人と思い違いをしていました。リチャード・ディヴィスは、黒人でした。映画の人は、ネイサン・ガーシュマンという人で当時エリック・ドルフィーと共にチコ・ハミルトンのバンドでのベーシストでした。彼は、何とその後、元ザッパ・バンドのジム・カール・ブラックのアルバムに参加していたようです。小さいですが、ザッパ先生との繋がりを発見です。解説書から今回LPでの発売もあったようです。そのせいか、CD盤としては、時間が、短めです。今回のアルバムに貢献し感謝されている名前に日本の人が3人もあります。感謝です。
by zappapa
| 2019-01-30 23:16
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