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ロンドン再び (JZ)

日本の水泳は、今回、大健闘していて素晴らしいです。さて半年ほど前にロンドンのオリンピック施設のことを取り上げました。女性建築家ザハ・ハディッドの設計によるもので当時完成予定の写真から完成を楽しみにしていました。ところが、オリンピックが始り会場が映し出されてもどこに彼女のプールの建物があるの?とよく分からずいましたが、ようやく不思議なことが分かってきました。現在使われている施設が彼女の設計の建物だった訳です。ところが、オリンピック中だけ仮設の客席(計17、500人)の建物となっています。オリンピック終了後、オリジナルのデザインに近い2,500人の建物として完成するようです。こんな話は今までオリンピック施設で聞いた事がありません。美しいドルフィンのようなイメージの建物が、現在は、最悪のアグリーな施設となって世界に伝わっています。まるで、まな板に載せられて大きな舌のような、なまこのような。。。。どういう設計の依頼だったのか?全く想像が出来ません。7倍も規模が違うのですから、ありえない要求です。無理やり7倍にしたため飛び込みの種目では、上部席から見えないため、払い戻しのクレームが出ているそうです。ザハ側は、5,000人が全部見えるような要求で、それに対し8,000人見える設計なので十分満足させているという回答だったとか。また予算的に複雑な設計のため3倍のコスト、工事の遅れなど問題も多く3度ほどの設計変更もさせられているようです。ザハに頼むということは、コスト高の建物になることは分かっていたこと。時間も掛かることは分かっていたこと。それなのに。。。。。と今回は、ザハが余りに可哀想で思わず弁護したい気分です。オープニングの時には、彼女は呼ばれなかったようにも聞いています。みんな今の施設をザハのデザインだと思うでしょう。気の毒です。こんな酷いことをするイギリス。。。。かなり複雑な気分です。
元のデザイン。オリンピック後の完成予定。
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現在のテンポラリー客席付きの施設。イメージ。
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実際。
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断面図での比較。
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建設途中の屋根。
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インテリア。
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by zappapa | 2012-08-03 22:03 | 今日の思い付き | Comments(0)
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