こんなCD聴いた事無い! (Y)

 大体、昨今の音楽の録音と言うのはマルチトラックに個別に楽器の音を録音して、パンポットで左右に音を配置すると言う、およそ本来のステレオ感とはほど遠いマルチ・モノ録音が多いため、ジャズでもドラムやピアノがスピーカーの左右に馬鹿でかく広がり、ピアノなんざ右手が右のスピーカーから、左手が左のスピーカーから聴こえて来たり、ウッド・ベースが馬鹿でかい音像で収録されていたりで、いくら演奏が良くても聴く気が萎えるような物ばかり、というのが僕の私感な訳ですが、ここにそれを覆すような、おそらくこんな録音をしたCDは未だかつて無かったのではないか? というようなCDを手に入れました。
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 923(クニゾー)さんことトランぺッターの木幡光邦さん率いる923BB(ビッグバンド)による、ライブレコードがそれです。これまたおそらくかなりの変人(失礼!)であろうと思われるTodd Garfinkleさんという録音エンジニアが、何と無謀にもビッグバンドをワンポイントステレオマイクでその演奏を一発録りして、会場の空気感ごとCDに閉じ込めると言う快挙をしてくれました。冒頭に述べた理由により、普段はまったく最近のジャズのCDを聴かない僕ですが、こんな録音なら本当に音楽に浸れます。まるで昔のレコードを聴いているよう! というのは褒め言葉です。ちゃんと会場の座席に座っていて聴こえるように各楽器が聴こえます。そこにはオバケドラムもオバケピアノも、はたまたゴムひもが伸びたようなヘース音も無く、小さな音は小さく、大きな音は大きく収録されています。本当にまともでまっとうな楽器の音がします。こんな録音ならCD大歓迎です。いや、ほんと。
by zappapa | 2008-02-01 00:16 | 今日の1枚 | Comments(0)
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