On the Road (JZ)

トラフィックのアルバム On the Road です。1973年のドイツでのライブ盤です。LP2枚組みでした。CD盤では、1枚、約76分。知りませんでしたが、4月に行い10月に発売です。以前に紹介したアルバム June 1, 1974 というイーノも参加したライブもライブ後に素早く発売されています。どちらもアイランド・レーベルですからこの会社の素晴らしい一面なのでしょう。さてこのライブの内容です。ちょっと驚きでした。長い演奏のものが多く聴き応えのあるものです。彼らの求めるブラック・ミュージックをベースにより新たなる道を模索しています。サックスやフルート辺りもジャズ系の影響もあり面白い時期です。そのサックスがワウワウ・ペダルで凝った演奏を試みているのですが、何処かで聞き覚えのある感じです。そうザッパ先生のバンドでサックスやクラリネットをワウワウ・ペダルでユニークな演奏をしていたイアン・アンダーウッドの世界観です。ホット・ラッツチュンガの復讐辺りの雰囲気です。また、あるメロディのフレーズでは、ザッパ先生の曲キングコングの出だしのメロディ及び変ビートの部分を利用しているものもあり、どうも影響は、明らかです。ここまでだと、あくまでザッパ先生側からの流れが、トラフィックに繋がる印象でした。演奏レベルも高くなかなかのものです。ところが、聴き進むと今度は、サックス、ドラムなどが渾然一体化した素晴らしい盛り上がりが出てきました。ここでは、むしろザッパ先生の75から76年の辺り(日本公演頃)の同じ盛り上がりとダブりました。今度は、トラフィックからザッパ先生に繋がるものです。これらのブラック・ミュージック・ベースで進んだロック・ジャズが、このような方向に向かう流れが、あったということでしょうか。興味深い印象でした。このライブ音源では、観客の拍手などのサウンドが、控えめでライブ感を余り感じまでん。演奏内容が高いせいもありスタジオ・セッションのようにも思えるものでした。スティヴィー・ウィンウッドのギター演奏を今回ちゃんと聞きましたが、素晴らしいです。黒人ぽいカットやフレージングもさり気なく、気取らず、渋いものです。1971年頃のジェフ・ベックもこの方向でのサウンドが、共通している印象です。ジャケット・デザインは、今では、驚きませんが、当時だと相当進んだ方向のイラストレーションだったように思います。力作です。
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by zappapa | 2014-05-01 22:09 | 今日の1枚 | Comments(0)
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