シローニ もろもろ (JZ)

オークション・カタログからです。先日ジャンニ・マッティオッリ・コレクションを紹介した中に僕の好きなマリオ・シローニの作品もありました。そこで最近見かけた彼の作品を取り上げます。イタリアの美術、建築はファシズム時代にモダニズム的な世界が権力と結びついてしまいました。通常権力的なものは、むしろ古典主義的な圧倒的存在感、迫力の方に向かう傾向があるようです。ナポレオンしかり、ナチスしかりでした。ところが、ムッソリーニ側は、もっと洗練されたモダニズムを選んでしまいました。幸か不幸か、このような歴史のため戦後モダニズ イコール ファシズムというレッテルだ出来てしまい、他の国からどんどん遅れをとる結果を生んでしまいました。70年代中頃からようやくこのアレルギーを取り除く動きが出てきたように思います。長くなってしまいましたが、このマリオ・シローニもそのモダニズム継承者の悲劇的歴史の力に飲みこまれた一人です。この絵も多分ファシズム時代の絵でしょう。もうひとつ最近見た彼の作品も同じ時期のものです。プロバガンダ的であり戦後、冷飯を食わされる結果となりますが、作家のスタイルやオリジナルな世界でやはり好きな人です。先日、日曜美術館で藤田嗣治の特集をみました。この企画も戦時中に戦争鼓舞のためのプロバガンダ的な絵を一番描いた画家という切り込みで余り知らない彼の世界を見ました。その中でも将来平和な時代に見る人達にも伝わる悲喜劇の世界を懇親の力で示した世界でいろいろ考えさせられました。
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藤田嗣治の戦争画。
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by zappapa | 2012-10-05 22:20 | 今日の1枚 | Comments(0)
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