COLORFUL REALM (JZ)

ワシントン DC で今月29日まで伊藤若冲の動植綵絵の展覧会が開かれています。先週金曜日(4月20日)に行ってきました。今回は、一人でバスにて日帰りスケジュールでした。ニューヨークから4時間15分。MP3プレーヤーで音楽を楽しんでの快適なものでした。天気にも恵まれ有難かったです。さて、会場は、NATIONAL GALLERY OF ART のメインビルの特別展会場です。表に大きな展覧会の表示がありました。皇室所蔵の秘宝は、2007年に一度、元の所蔵元の相国時でこの全30幅と釈迦、菩薩図3点と共に展示されたそうです。118年ぶりとかの話を雑誌で知りました。今回も同じ内容で日本がワシントンに桜を寄贈して100年になる記念行事として行われたようです。さて内容は、相国時での展覧会の写真と似て三面の壁を使い両側に15幅ずつと奥正面に釈迦、菩薩図3点が飾られました。釈迦、菩薩図の背面にあたる壁に若冲自身が相国時に寄贈した時の寄進状ともう一点彼の書の掛け軸が展示されました。内容は、素晴らしいの一言です。目の前60CMの所で本物のディテールを十二分に堪能出来たことは真に得がたい体験でした。その後、他の特別展や常設展も廻りましたが、この部屋だけは、平日にも関わらずお客の数と熱気は凄いものがありました。アメリカ人の中年女性客が中心ですが、若者もかなりいました。身障者用に椅子で見学の要人客も数名いました。彼らの反応では、この画家は、素晴らしいユーモアのセンスを持ってる。どのような画材で描いたのか?水彩?。動物、昆虫、魚などの生き物の素晴らしさ。赤い花のダイナミックな美しさ、バランス。など感嘆の声が耳に入って来ました。一通りみ終え疲れて会場を出て休み、他の展示を見て再度会場に戻ると雑誌やTVで見覚えのある顔ぶれに出会い驚きました。若冲のコレクターで有名なジョー・プライス氏と奥方のエツコ・プライスさん。美術評論家、大学教授の山下祐二氏が、会場に入られて間もないタイミングだったようです。廻りにはその取り巻きの人物が大勢いました。今回の貴重な体験には感謝なのですが、今後の保存に対してより気を使っていってもらいたいとの思いが強いです。作品の一部で厚塗りで立体感を出したりしている表現があります。多くは白の顔料での部分です。この表現が、実に素晴らしいのですが、巻物ですから何度も開いたり閉じたいでダメージが多いようで剥離された作品が多かったです。これらは、丁寧に修復される必要があります。貴重な30幅は、今後とも良い状態で守っていってもらいたいです。リアルでありながら様式美の楽しさや様式に中を抽象化していくシンボリックなスタイルに独自の美意識や深い世界や更なるチャレンジが音の様に鳴っているような印象でした。また若冲のカラフルで精彩な世界も素晴らしいですが、他の墨の世界や点描画や白黒反転の刷り物など多彩な世界は、奥が深いです。この夏か秋には、大ザッパ論で有名な大山甲日氏の分厚い若冲本が、工作舎から出るようで、楽しみです。釈迦、菩薩図は、元々14世紀の韓国の掛け軸を元に再現されたもののようです。
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14世紀の韓国の掛け軸。
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若冲の寄進状と書。
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以前雑誌で見つけた、ジョー・プライス夫妻と山下祐二教授。
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by zappapa | 2012-04-24 23:05 | 今日の思い付き | Comments(2)
Commented by 林檎@遅ればせながら at 2012-05-03 00:07 x
伊藤若冲の展示会素晴らしいですね。NHKの特集を録画して、何遍も観ています。ジョープライス氏のコレクションには、驚きました。
Commented by (JZ) at 2012-05-03 03:12 x
以前、嵐の大野君が、司会で4回ぐらいの特集番組がNHKでありましたが、その番組ですよね。ディテールやいろんな時代、スタイルのものが紹介されていました。墨と筆のみで花びら1枚1枚を1度にどんどん描いて、その間が、上手く縁切りできるテクニックの実演を見て驚いたりでなかなか楽しい企画の内容でした。
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