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小唄から端唄、そしてさのさ…(Y)

 どこまで行くのか、我が家のシングル盤は小唄シリーズから端唄に突入しました。小唄シリーズは小唄と言っても「○○小唄」というタイトルがついた歌謡曲でしたが、端唄はさすがに「端唄」です。三味線と鳴物で歌い上げます。というわけで、kyps大兄リクエストにお答えして…。
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 市丸姐さんです。なんとも色っぽいですねえ。お若い頃はさぞや、と思わせるジャケット写真ですが、残念ながら一番活躍されていた時期はSP盤の時代なので、シングル盤は当然再発ということで、どのジャケット写真も似たり寄ったりなのが残念です。我々世代が良く聴いたのはせいぜい「三味線ブギウギ」ぐらいですから、詳しくはkyps大兄にご講釈いただくとします(笑)。

 つづきましては榎本美佐江さんです。榎本美佐江さんというと元巨人軍の金田正一さんの最初の奥さんだったというようなどうでも良い記憶の方が先に出てきます。
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 市丸姐さんの後輩という年代になるのでしょうか。昔は良く懐メロ番組に出られていましたっけ。ところで、この「お別れさのさ」のB面、「泣いて、泣いて、泣いて」の歌詞が凄いので、少しだけ紹介いたします。

吉川静夫作詞 吉田 正作曲 「泣いて、泣いて、泣いて」

 泣いて 泣いて 泣いて
 泣いて悶えて あきらめて
 あかの他人に なれるなら
 こんな苦労は ないものを
 一生も二生も わすれない
 女ごころは 未練でしょうか


 着てはもらえぬセーターを編み続けることは、女心の未練ゆえだと歌ったのは都はるみでしたが、「一生も二生も わすれない」と言っておきながら「女ごころは 未練でしょうか」と問い掛ける凄みにはちょっと(かなり)たじろいでしまいますねえ。

 (30日追加分です)
 ところでさのさと言えば忘れちゃいけないのが江利チエミさんの存在です。10代のデビュー当時は洋楽、特にジャズで一世を風靡されましたが、後に民謡や日本歌謡に大きく傾倒されて行きました。個人的にはジャズの時代のレコードはけっこう聴いていたのですが、このたび聴き直しています。そんなわけで一枚で芸者歌謡とさのさが楽しめるこの一枚をご紹介いたしましょう。
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「芸者音頭」/「新さのさ」です。しかしこの人も亡くなるのが早すぎました。かえすがえすも残念です。
 ちなみにこのシリーズはまだまだ続きます(笑)。
by zappapa | 2009-09-29 23:50 | 今日のEP | Comments(4)
Commented by (Y) at 2009-09-30 02:10 x
まあしかし、市丸姐さんの歌のうまいこと、うまいこと。昔の人は基礎ができてますから、盤石な感じがします。ぶれませんねえ。そして邦楽の方たちもまたお見事で、こういうのを聴いていると、技術の進歩ってあったんだかなかったんだか。やっばり、なかったんだか(笑)。だから古いレコード漁りはやめられませんねえ。
Commented by kyps at 2009-09-30 12:10 x
お、市丸姐さん・・・・♪
端唄と小唄といってもイマドキの若者にはなじみが薄いでしょうねぇ~

と、エラソーに言っても、粋なお座敷芸に精通しているであろう(Y)さんと違ってラヂオで聞いていただけの朴念仁の私に講釈の資格などあろうハズがありませんよ。

それにしても端唄は江戸時代にお座敷などで育まれた庶民の芸。
遊び心のある歌詞がいいですね。

「つねりゃ紫 食いつきゃ紅よ、色で仕上げた私の体・・・」
木遣りくずしの市丸姐さんバージョンには、この粋な歌詞はありましたっけ?

ちなみにこのシリーズはまだまだ続けてください。
今度は寝ずに待ってます(笑)
Commented by (Y) at 2009-09-30 13:13 x
kyps様
つねりゃ紫 食いつきゃ紅よ、色で仕上げた私の体♪ の歌詞はちゃんと入っていますよ。色っぽいというか、粋で艶っぽいですよね。ところで、この手のレコードだと江利チエミさんが欠かせないということを思い出しましたので、本日追加いたします。
Commented by kyps at 2009-09-30 14:50 x
>歌詞はちゃんと入っていますよ・・・
おお、入ってましたか、チエミさんのバージョンには無かったと思います。

芸者音頭ですか。。。
あわやの時に、あ~ら今晩は・・・って来てくれるうれしいな♪
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