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オート・チェンジャー (Y)

 久々のオーディオ・ネタです。ご承知の通り、我が家のメイン音源は邦楽・洋楽問わずEP盤ないしシングル盤なのですが、これまたご承知の通り、片面EP盤の場合なら通常2曲(7インチサイズで33 1/3回転のものはコンパクトLP盤でして、EP盤はあくまでも45回転のものを指します)、シングル盤なら1曲で終わってしまうので、慌ただしくて仕方ないのですが、それはまたそれで楽しいとは言うものの、レコードを聴いている場所からレコードプレーヤーまで頻繁に行ったり来たりしなければならないので、正直面倒になっていました。

 そんなわけで、なんとかレコードのオート・チェンジャーを手に入れたいと思っていたのですが、これまたCDの時代も終わり、データ配信の世の中に移りつつ有る昨今となっては、過去の遺物・化石のようなものなので、なかなか安定して動いてくれるものが有りませんでした。
 しかし待つ事1年半、ようやくフルメンテナンスされた逸品が届きました。西ドイツ製(!)DUAL社の1229というオート・チェンジャー機構付きターンテーブルです。
オート・チェンジャー (Y)_c0058954_13543.jpg
 このblogは若い人は見ていないだろうから、特に解説の必要はないでしょうが、まん中のスピンドルに数枚のレコードを重ねてセットしておけば、1枚聴き終わるたびにストンと下に次のレコードが落ちて再生されるという優れものです。シングル盤なら5枚程度、ただし音質を考えると3〜4枚が限度かも知れません。その理由は…面倒なので解説しませんが、とにかく機械的な機構だけで、どうやってこんなに複雑かつ正確な動きが出来るのか不思議です。これで毎夜「今日は八代亜紀ヒットメドレー」「今日は南沙織特集」なんてことが気軽にできてしまいます。ああ極楽、極楽。昔のオーディオは楽しかったのです。それに引き換え…なんて野暮は言いません。今もこうやって古い音楽を古い機器で楽しめる幸せを、今は素直に感謝することと致しましょう。
by zappapa | 2009-07-20 01:11 | 今日のオーディオ | Comments(7)
Commented by GRFの部屋 at 2009-07-20 09:03 x
(Y)さん、先日はGRFのある部屋までお越し頂きありがとうございました。久しぶりのオーディオネタなので参加させていただきました。西ドイツ製のDualはあこがれの機器の一つでした。至れり尽くせりのプレーヤーですね。前を開けるとスペアーカートリッジが用意されていたり、LP用のスピンドル有ったり楽しそうです。カートリッジはELACかSHUREでしょうか?
私のルーツは、駐留軍の払い下げのSPオートチェンジャーでした。エルビスとかドリスデイーを聴いていた憶えがあります。
いつか、ジュークボックスを手に入れたいですね。
Commented by (Y) at 2009-07-20 10:23 x
GRF様
先日はありがとうございました。このDUALはTEACのロゴが入った箱に入っています。この個体はオプションパーツが専用カートリッジ・シェルまで全部揃った、今時珍しい完全品です。時間はかなりかかりましたが名古屋のS店でしっかりメンテしてもらいました。
カートリッジですが、我が家の場合にはピカリングNP/ATが装着されています。いろいろと試してもけっきょくここに落ち着いてしまいます。MM型なので針を交換するだけでSP、ステレオ、モノの3種類に対応できるのも魅力のひとつです。これが古い盤に妙に合うんです。ただ、昨年ピカリング自体がなくなってしまったので、交換針の確保が大変になって来ました。
ジュークボックス、いいですねえ! 僕は横型・角形のワーリッツァーが好みです。
Commented by tsukimoto_natsumi at 2009-07-20 18:30
僕もDUALのターンテーブルを使ってましたよ。
トーンアームやリフターがとても繊細だった記憶があります。
もっとも私のは90年代製だったのか、オートリターンや(Y)さんのような便利な機能はありませんでしたが…
Commented by (Y) at 2009-07-20 20:42 x
月本様もDUALのユーザーだったのですね。今回うちに来たのは70年代前半のものでしょうか。僕もDUALを使うのはこれで2台目です。DUALって昔は高級品だったんですよね。確かにアームはストレートの華奢なタイプです。ドイツは質実剛健と言うイメージが有りますが、DUALはちょっと違いますね。
Commented by Lazy Cat at 2010-04-18 10:19 x
私は去年、9年間のインド・ドイツ・イギリスの駐在から帰って来て、久しぶりに自宅のレコードを聴く事が出来るようになりました。
アナログプレイヤーの一つはトーレンスTD350に買い換えましたが、もう一つは高校の時に買ったDual 1224 です。
あの頃、1229は買えませんでした。
今のCD感覚で使える Dual 1224 を愛用しているのですが、最近シェルが潰れてしまい、いっそのこと Dual 1229 に変えようと思い買い換えをしようとしていますが、これが見つからないのです。
どうやって手に入れれば良いでしょうか?
東京在住 55歳
Lazy Cat
Commented by (Y) at 2010-04-20 21:31 x
初めまして、Lazy Cat様
Dual1229の入手方法をお調べとのことですが、今時のご時世ですからネット・オークションで、あるいはネットでビンテージを扱っているお店を調べて直接問い合わせるという方法が一番簡単ということになります。ただしオートチェンジャー機能が完全に機能するもの、付属品が全て揃っているものを探すのはかなり難しいでしょうね。自分の場合も懇意にしているオーディオ店に、何年もかけて探してもらいました。自分の経験で言えることは、手に入れたければひたすら根気しか無いですね。

今となっては、簡単にすぐに手に入る商品で無いと言うことだけは確かですし、今後の故障も考えたら修理も頼める懇意のオーディオ・ショップを作ることから始められたらどうでしょう。
ところで1224のシェルが壊れたとのことですが、そちらを修理する方が現実的かも知れませんよ。
申し訳ないですが、自分にはこの程度しかお答えできません。
Commented by GRFの部屋 at 2010-04-25 07:38 x
自分のコメントもあったので、いつ頃書いたのだろうと思いました。一年も前のことはきれいさっぱり忘れているのが、老人力の良いところです。

>シングル盤なら5枚程度、ただし音質を考えると3〜4枚が限度かも知れません。その理由は…面倒なので解説しませんが、

その理由は、何枚もレコードが重なるとレコードの厚みがまして高くなり、カートリッジが上向きになってきます。そうすると、針と溝の関係(ヴァーチカルアングル)が変わり音が浮ついてくるのです。昔、SPレコードのオートチェンジャーでよくあそんでいました(笑)
このような、昔の機器を使う場合は、部品の確保としっかりとしたメンテナンスが必要ですね。趣味としてご自分でされれば良いのですが、そうでない場合は信頼できるサービス会社が大事です。オークションの影響はこのあたりにも現れ、大切な社会の仕組みを壊してもいます。
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